カーボン以前、モーターサイクルは鋼の詩だった。NortonやTriumphのクラシック、Harley-Davidsonの鉄の鼓動、補修できるという安心。歴史は博物館だけのものではない。
溶接が残した文法
接合部のビードは、強度と美の両立だった。現代のTIG溶接美とは異なる文法だが、意図の可視化という点では通じる。Indianのヘリテージも、同じ鋼の記憶を受け継ぐ。
古いフレームは、過去ではなく、続く技術の証言だ。
しなりという乗り味
数値剛性だけでは語れない快適さ。スチールは、路面のノイズを編集する。その感覚を知るライダーは、今も素材を選ぶ理由を持つ。
現代工房での再生
レストアと新造のあいだで、スチールは選択肢として生きている。伝統は保存ではなく、更新である。
補修できる文化は、長く愛される文化だ。
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